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車椅子議員の高橋は議会で活動が十分できているのか?

車椅子で伊勢崎市議会議員の高橋のぶたかです。

 

車椅子で障害のある高橋のぶたかが、伊勢崎市議会で満足に活動ができているのか?
バリアフリー化されているのか?
お伝えします。

 

実は…

物理的なバリアは、まあまあ解消されていますが、その他のバリアが十分解消されており、満足に活動できています。

昭和54年に議事堂が造られました。

そして、平成23年に大規模改修がされ、その時にエレベーターやバリアフリートイレなど設置されたようです。

その後、平成28年に車椅子の高橋が当選しました。

 

当選後、すぐに議会事務局の職員さん達が、私にいろいろ聴いてくれました。

 

職員「登壇席は段差があり、昇降できるようにするには多額な…、登壇席の前に都度机を用意するのでいかがですか?」

のぶたか「発言できれば十分です。電動で昇降できる設備の多額な費用が使える予算があるとしたら、伊勢崎市の実際のまちのバリアフリー化に使ってください。」

 

職員「議席の固定椅子は撤去します。通路の一部が狭いため、机を少し短くします。段差は常設のスロープを用意します。図面を作ってあるのですが、一応車椅子の寸法を測らせてください。この案で了解してくださるようでしたら、ただちに改修工事に入ります。」

のぶたか「ここまで考えてくださっていたとは、ありがとうございます。」

 

職員「他、何でも要望をおっしゃってください。」

のぶたか「汗がかけず、暑さに弱く、医学的には気温28度以上で熱がこもってしまうので、省エネは理解していますが、夏のエアコン設定温度を少し低めにお願いします。

指が動かず、筆記が遅いので、答弁はゆっくりお願いします。

排泄が麻痺しているため、万が一処置できる部屋の用意をお願いします。そして、看護師が駆け付ける仕組みを作ってください。」

職員「看護師は手配できないので、人員確保は高橋議員の方でお願いします。他は承知しました。」

※実際に、議会で私が発言すると、つい熱くなってしまい早口になってしまいます。答弁も普通の速度で今では応えているので、ある意味配慮のない真のバリアフリーとなっています笑

 

毎年、夏に2泊3日の視察に行くのですが、多くの議員さんと議会事務職の職員が協議を重ね、ヘルパーの同行を認めてくださいました。さらに、職員もひとり多く随行してくれるようになりました。

視察時のヘルパーの交通費・宿泊費も議会費や政務活動費でまかなっていただけるので、大変助かっています。

 

最近では、臨時仮設テーブルからの、のぶたかが登壇席から再質問席に移動するのに、他の議員より数十秒多くかかってしまうから考えた方がいいのではないかという意見をある議員さんが、提案してくれたおけげで、マイクを設定してくれる職員と資料を移動した後に仮設テーブルを片付ける職員を1人でなく、2人体制に変えてみようと考えてくれたようです。

これで10秒ほど短縮でき、その分議論を長く行なうことができます。

この発想は、私には全くなく、議会事務局の職員さんから先日お話を伺ったとき、つい、感動して、こみあげてしまいました。

 

高橋のぶたかは、車椅子で7年間伊勢崎市議会議員のしかも少数の会派で活動していて、是々非々で挑んでいる、言わば最も面倒な議員です。

しかし、そんなことより、どんな議員でも市民から負託を受けた議員で、満足できる活動を行なうために、どうしたらいいのかという前向きのスタンスが、他の議員さんや議会事務局にある現れです。

市の職員や市民の方たちも、同様の柔軟な考えを持っている人が多い地域性だと改めて感じています。

 

障害のある議員の仲間の議会とも比較しても、伊勢崎市議会の柔軟な対応度は間違いなくトップレベルですし、全国に約1,800ある自治体の中でも柔軟な地域性も、トップレベルだと確信しています。

 

伊勢崎市の誇れるところは、ココかと思います。

 

最後は、地元伊勢崎市の自慢話になってしまいましたが、これからも伊勢崎市議会と伊勢崎市をよろしくお願いします。


皆さんに、自分の言葉で伝えたく54秒の動画にしましたので、ご覧ください。