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障害平等研修(DET)への高橋の想いです。

車椅子で伊勢崎市議会議員の高橋のぶたかです。

 

私の障害平等研修(DET)への想いです。

 

障害平等研修フォーラムのファシリテーター養成講座4期生(2016年度)卒業生の高橋宜隆(たかはしのぶたか)です。

群馬県伊勢崎市生まれ、在住の現在49歳です。

 

2010年に仕事中の落下事故により頚随損傷C6完全麻痺の身体障害者1級、車椅子生活となり、一時期自暴自棄にもなりましたが、多くの方の支えにより、再びバリアフリーリフォームや福祉相談を行う個人事業「ふくしラボ」を2014年に立ち上げました。

2016年には、障害者差別解消法施行記念&群馬県手話言語条例1周年記念パレードの実行委員や障害者等用パーキングへのマナー違反啓発活動である共感看板プロジェクトなどの活動を行う「バリラボ」も設立し、群馬でも障害平等研修(DET)を行う「DET群馬」も仲間と共に立ち上げました。

2018年に、伊勢崎市議会議員選挙に立候補し、当選させていただきました。

2019年には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の8万人のボランティア共通研修にDETが採用され、研修講師を努めさせていただきました。

2022年に、伊勢崎市議会議員選挙にて、2期目の当選をさせていただきました。

 

私の人生のターニングポイントは、障害を負ったときと障害平等研修(DET)に出会ったときの2回だと感じています。

 

障害を負ったことで、現代社会基準から取りこぼされている人が多くいることに気付きました。そして、自分の周りや自分に関われる範囲にある障害を取り除いていく活動や数段程度の段差であれば車椅子ごと私を持ち上げてくれるなどの他の人の助けがあれば乗り越えていける優しさを広める活動を始めました。

 

しかし、DETに出会って、自然と、そして瞬間的に考え方が激変しました。

電動車椅子と人と合わせた総重量200kgの人では、数段程度の段差でも、持ち上げることができませんし、そもそも今の時代になって数段程度の段差も人の助けがなければ上れないという発想や社会の概念自体に問題があることに気付きました。

そして、自分の周りや自分を基準とするのではなく、現代の日本の社会や地元の伊勢崎市にある障害をなくすことこそ私の使命と考えるようになりました。

そのような考え方に変わったことにより、ソーシャルアクションをしていきたい想いが強くなったことで市議会議員に立候補したキッカケにもなりました。

 

障害平等研修(DET)は、

・障害に対する視野を広げさせてくれる。

・自分や自分の会社という視野から、地域や社会全体を見渡す視野へと広げさせてくれるため、結果的に自分や自分の会社の可能性を広げさせてくれる。

・ファシリテーターは障害当事者のみのため、障害者が活躍できる機会が増える。

 

「障害」に対して、欧米と比較しても我が国は、悲しいことに30年ほど遅れているかと思います。しかし、その分、伸び代があるということでもあります。

障害当事者が自ら活動する効果は絶大ですし、そのチャンスは増えていくと私は予想しています。

 

この複雑化され激動期にある現代社会においての「障害」分野の研修として、障害平等研修(DET)は、群を抜く研修だと思います。

2014年に障害平等研修フォーラムが設立されて以来、障害平等研修ファシリテーター(ファシリテーターは障害当事者)は、国内で100名以上、世界40カ国以上に400名以上が養成されました。

2024年は、障害平等研修フォーラムが設立され10年が経ちます。

2024年4月から、障害者差別解消法による事業者への合理的配慮の提供も義務化となります。

障害平等研修ファシリテーターも増えてきましたので、中央省庁や地方自治体・民間事業者・営利非営利に関わらず様々な団体・個人事業などのありとあらゆる所で障害平等研修(DET)を行われるようにして、日本が本当に共生社会へ向かっていけるように、力を合わせて取り組んでいける時期となりました。

 

これから、より一層よろしくお願いします!