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子宮頸がんワクチン接種副反応に関する請願が審議されました

伊勢崎市議会議員で車椅子の高橋のぶたかです。

 伊勢崎市議会6月議会の経済市民委員会(高橋が所属している委員会)で、「子宮頸がんワクチン」接種による健康被害者への支援に関する請願提出され、審議されました。

 

 紹介議員である伊藤純子議員が、概要を説明し、その後委員が質問をしました。委員長は基本発言できませんので、質問できるのは6名の委員になります。長谷田公子委員と高橋が、何度か質問しましたが、他の委員からの質問はありませんでした。

 その後、ご意見があるかとのことで、新井智委員から、「もう少し研究する必要があるから継続審議」にという意見がありました。私も「今回の要望は決して大それたものでなく、当事者からの声であり、当たり前のことを要望しているので賛同します」と意思を表明しました。

 結果、継続審議ということになりました。

 

 ワクチンによる副反応の件は、非常に問題があると感じています。副反応疑いの方への医療保障体制が整備されていないからで、これは全国どこでもです。

 今回の請願を提出した方の娘さんは、2010年に子宮頸がんワクチンを接種し、重篤な障害を負いました。群馬県内のどこの病院に行っても、副反応疑いの患者は受診さえしてもらえなかったそうです。2018年には、厚労省の外郭機関であるPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が、娘さんの症状の一部を副反応であると認定しました。しかし、数ヶ月前に行われた伊勢崎市の専門家での審議会では、副反応と認めませんでした。よって、予防接種事故賠償保険が適用されないままです。症状が、少し良くなるかもしれないという吸着療法は、1回当り300万円かかり、半年ごとに行うことがいいそうですが、それも出来ないまま年月は過ぎています。

 このように、取り残される人が生まれないように、今回の請願が出され、以下の要望が出されました。

 

1. 子宮頸がんワクチン接種後の健康被害の実態を把握するため、追跡調査を行うこと。

 各自治体のホームページや広報、配布するリーフレット等に副反応症状や症例等を記載し、情報を開示すること。

2. リーフレットの記載どおり健康被害者の救済・支援策を速やかに講じるとともに、障害認定された被害者には「予防接種事故賠償保険」の適用と、県外遠方の医療機関で治療する際に発生する交通、宿泊費等の支援を行うこと。

 

要望の主なポイントは、黄色の文字の4つです。

追跡調査:市内の実態を把握できれば、その後の対応も出来る。逆に、実態が分からなければ、市からの対応は出来ない。

情報開示:現代では当たり前のこと。逆に、情報を隠蔽しているとしたら問題。

保険適用:いざという時のために保険はかけているので適用すべき。逆に適用したいという事の方が問題。

交通、宿泊費の支援:ここは市単独で支援しなければならないところかと思う。しかし、このような税金の使われ方ならば、不服に思う市民はいないと思う。

 

 たしかに、過去の経緯も含めて全体像を見ながら考えていかなければならないので、簡単に事は進まないのかもしれません。

 しかし、無茶を言っている要望ではなく、ごく当たり前のことをお願いしているだけと高橋は受け止めています。

 コロナウイルスやインフルエンザのワクチン接種者にも、健康被害者が万が一出たときに伊勢崎市は誠意を持って対応してくれている、そのようなまちが本来安心できるまちなのではないでしょうか。

 

※今回の請願提出者の住所が高崎市になっていますが、2010年にワクチンを接種したときは、伊勢崎市に住んでいました。

 今年も、6/21㈫、時田先生の依頼により、群馬医療福祉大学社会福祉学部3年生に講義をさせて頂きます。

 題名は「障害者として生きるまでと、その後の体験を通して」です。

 時田先生に、昨年度の講義のどこが好評だったかすかがいました。

1. 教科書に載っていない当事者の経験談を聞けること

2. 当事者を支える妻からの視点も同時に聞けること

3. 夫婦漫才が面白いこと

だったそうなので、期待に応えられるように頑張ります。というか、妻と一緒に楽しんでこようと思います。写真は、昨年度のです。

 昨年春から2ヶ月ごとに開催されてきた、みんなの家かがやんち「フードバンク&相談会」も、次回は8回目を迎えます。

 6/16号の広報いせさきに、開催情報が掲載されました。伊勢崎市内全戸9万世帯に配布されましたので、支援を必要としている人が多く来場されるかと思います。よって、支援品が不足する恐れがありますので、少量でも支援品のご協力をお願い致します。

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コメント: 2
  • #1

    福井由香里 (日曜日, 19 6月 2022 23:11)

    私の上の子供は、当時子宮頸がんのワクチン接種がなく、真ん中の子供が1回子宮頸がんのワクチン接種の後中止がきまりましたが、上の子供は、子宮頸がんになっており、定期的に検査に行ってます。

  • #2

    高橋のぶたか (日曜日, 19 6月 2022 23:16)

    福井さん、そうでしたか。
    大変な思いをされていますね。接種が必要な人、接種できない人、接種をしたが健康被害に遭っている人それぞれしっかりした対応ができるような体制整備を望みますね。