· 

障害者雇用水増問題の対応策にDET

草津中学校で実施された障害平等研修(DET)が毎日新聞に掲載されました。

私はこの研修は障害者雇用水増問題に対して有効であると実施してきたファシリテーターとして感じています。

なぜ有効なのかは、この新聞記事の最後に中学3年生の大塚健人さんのコメントが表現してくれています。

「障害とは」と研修前に問いかけると、「治らない病気」(青線)と書きました。ほとんどの人がそう感じていると思います。

治らない病気の人、体が不自由な人を雇用して一緒に仕事をするのは大変だ、できれば雇用したくない。

このような考えが今回の障害者雇用水増問題の根源にあると感じます。

数時間の研修後、障害とは「社会をかえるべきもの。私たちが見直すべきもの」(橙線)と大塚さんは書きました。

このような意識になれば、障害者と一緒に働くのには環境や仕組みを変えればいいのだという発想になります。

そして、この研修がおすすめな理由も大塚さんが話しています。それは、「障害者が不便に感じるのは、本人ではなく周りの人や環境がそうさせていたのだと気付いたから」(緑線)と。

この「気付く」というところがポイントです。

人は、しなさいなどと強要されてもやる気になりません。

しかし、自らが気付いたことは率先して行動に移します。

 

中央省庁と全国の自治体の障害者雇用を水増ししていた人数は7,255人もいました。

障害者雇用率を満足させるなどの対応を行おうとしているようですが、障害者を雇用したくないという考えが根源にある現状では何も解決しないでしょう。

そのような考えをまずは変えることから始めるべきです。

たった数時間で考えが変わるこの研修を障害当事者である私自身ファシリテーターとして100回、3,000人以上に実施してきた経験からも自信をもっておすすめします。

企業研修としてもおすすめですが、今回の水増問題をきっかけとして中央省庁や全国の自治体の職員研修として実施することを強くおすすめします。

 

お問合せ:

障害平等研修フォーラム:東京都大田区

http://detforum.org/

 

DET群馬:群馬県伊勢崎市

https://detgunma.wixsite.com/gunma